NS-8724 Rev.7
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D3-LR5

テレメータ D3 シリーズ

モデムインタフェースカード

(1:n専用、Modbus、WM51-SLP(オムロン株式会社製)対応)
主な機能と特長
●1:N用上位通信カードD3-NE2(Modbus/TCP)、
D3-NM2(Modbus)と組合わせて、遠隔地にある複数のスレーブ局D3-LR4の入力データの収集、および出力データの制御を無線(形式:WM51-SLP)で行う
アプリケーション例
●PCやPLCによる複数スレーブ局の出力データ監視

形式:D3-LR5-①②

価格

基本価格 110,000円
加算価格
100~120V AC電源  +11,000円
200~240V AC電源  +11,000円
24V DC電源  +11,000円
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項

・形式コード:D3-LR5-①②
①、②は下記よりご選択ください。
(例:D3-LR5-R/Q)
・オプション仕様(例:/C01)

①供給電源

N:供給電源回路なし
◆交流電源
K3:100~120V AC(許容範囲 85~132V AC、47~66Hz)
L3:200~240V AC(許容範囲 170~264V AC、47~66Hz)
◆直流電源
R:24V DC(許容範囲 ±10%、リップル含有率 10%p-p以下)
*、電源カード、供給電源回路付通信カードなどと併用する場合
  は使用できません。また、電源の2重化時は使用できません。

②付加コード

◆オプション仕様
無記入:なし
/Q:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)

オプション仕様

◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01:シリコーン系コーティング +1,000円
/C02:ポリウレタン系コーティング +1,000円
/C03:ラバーコーティング +1,000円

注意事項

・導入前試験の実施
WM51-SLPは電波法において、「小エリア無線局」に該当するため免許申請が必要です。
また、無線回線を使用するため、導入される前に必ず導入前試験を実施して下さい。
詳細はWM51-SLPの取扱説明書を参照して下さい。

関連機器

・1:1専用モデムインタフェースカード(形式:D3-LR4)
・専用ケーブル(形式:DCN8)
別途、25ピンDサブ-9ピンDサブ変換コネクタが必要です。
・長距離ワイヤレスモデム(オムロン製)
(形式:WM51-SLP)
・コンフィギュレータソフトウェア(形式:D3CON)
コンフィギュレータソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
本器をパソコンに接続するには専用ケーブルが必要です。
対応するケーブルの形式につきましては、ホームページダウンロードサイトまたはコンフィギュレータソフトウェア取扱説明書をご参照下さい。
・1対n専用上位通信カード(形式:D3-NE2、D3-NM2)

機器仕様

接続方式
・RS-232-C:9ピン、Dサブコネクタ(メス形)
(コネクタ固定ねじ M2.6×0.45)
・上位通信バス:ベース(形式:D3-BS□)に接続
・内部電源:ベース(形式:D3-BS□)より供給
・供給電源・RUN接点出力:M3ねじ2ピース端子台接続(締付トルク0.5 N・m)
推奨圧着端子:R1.25-3(日本圧着端子製造、ニチフ)
(スリーブ付圧着端子使用不可)
(適用圧着端子サイズの図を参照)
・適用電線サイズ:0.75~1.25mm2
端子ねじ材質:鉄にニッケルメッキ
アイソレーション:RS-232-C・上位通信バス・内部電源-供給電源-RUN接点出力-FG間
スレーブ局ID最大値設定:1~15(側面ディップスイッチにより設定)
RUN表示ランプ:赤/緑/橙3色LED
交信正常時、緑色点灯
無線データ受信時、赤色点滅
交信正常時+データ受信時、橙色点滅
ERR表示ランプ:赤/緑/橙3色LED
無線回線またはRS-232-C回路異常時、緑色点滅
(同時にデータ受信時、橙色点滅)
データ送信時、赤色点滅
■RUN接点出力
定格負荷:250V AC 0.5A(cosφ=1)
30V DC 0.5A(抵抗負荷)
最大開閉電圧:250V AC 30V DC
最大開閉電力:250VA(AC) 150W(DC)
最小適用負荷:1V DC 1mA
機械的寿命:2000万回(300回/分)
誘導負荷を駆動する場合は接点保護とノイズ消去を行って下さい。
■適用圧着端子サイズ (M3ねじ)

モデム・インタフェース仕様

通信規格:EIA RS-232-C準拠
通信方式:半二重調歩同期(非同期)式
伝送速度:9600 bps
接続可能スレーブ局:最大15局(リピータ局使用不可)

設置仕様

消費電力
・交流電源:約20VA
・直流電源:約12W
消費電流(供給電源なし):100mA
出力電流(供給電源あり):20V DC 250mA(連続)
400mA(10分間)
使用温度範囲:-10~+55℃
使用湿度範囲:30~90%RH(結露しないこと)
使用周囲雰囲気:腐食性ガス、ひどい塵埃のないこと
取付:ベース(形式:D3-BS□)に取付
質量:約180g

性能

絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:RS-232-C・上位通信バス・内部電源-供給電源-
RUN接点出力-FG間
1500V AC 1分間

パネル図

Modbusファンクションコード

Modbus I/O割付

伝送データ

入出力データ

■カード情報、異常情報、データ異常情報
■アナログデータ(16ビットデータ長、形式:D3-SV4、YV4、DS4、YS4など)
■アナログデータ(16ビットデータ長、形式:D3-RS4、TS4など)
■アナログデータ(32ビットデータ長、形式:D3-BA32A、BC32Aなど)
■16点用接点データ(形式:D3-DA16、DC16など)

外形寸法図(単位:mm)・端子番号図

ブロック図・端子接続図

システム構成例

複数の遠隔地と1台のPLCやPCとの通信が可能です。
図のシステム構成例では、D3-LR5が、各場所に設置された長距離ワイヤレスモデム(形式:WM51-SLP)を通じ、それぞれのD3-LR4と通信します(1:n通信)。
上位通信カード(形式:D3-NE2、D3-NM2)はD3-LR5と送受信するので、PLCやPCは下位通信に関係なく複数(最大15局)の遠隔地のデータを収集することができます。
下記は1:3構成時のシステム構成です。
マスタ局はスレーブ局1とデータ送受信を行います。スレーブ局1とのデータ送受信終了後、スレーブ局2と送受信し、続いて、スレーブ局3と送受信します。その後はスレーブ局1に戻ってこれらの順番で送受信を繰り返します。

解説

■WM51-SLPの設定
(詳細はWM51-SLPの取扱説明書を参照して下さい)
無線グループID:0~255の任意の番号(マスタ局、スレーブ局とも同じ番号を設定)
無線システム参加ID(マスタ局のみ):接続する無線局のIDを設定
DTE I/F設定:独自コマンドレスポンスモードを設定
送信出力の設定:環境に応じてLowまたはHigh
無線ID:マスタ局 0(形式:D3-LR5)
     スレーブ局 1~15(形式:D3-LR4)
通信CH:マスタ局、スレーブ局とも同じCHを設定
■D3−LR5の機能
D3-LR5はWM51-SLP経由で接続された複数台のD3-LR4と通信を行い、その入力データを収集したり、出力状態の制御を行います。
D3-LR5上のデータは、D3-NE2(Modbus/TCP)やD3-NM2(Modbus)にて上位PLCやパソコンからアクセスできます。
■相手局のモデムインタフェースカード
本器はD3-LR4(スレーブ局設定)と通信します。
相手局は必ずD3-LR4を使用して下さい(D3-LR5同士は通信できません)。また、同一ベース上に複数のD3-LR5は実装できません。
■上位通信機能
本器は上位通信カード(形式:D3-NE2、D3-NM2)と組合わせて使用することで、PLCやパソコンのスレーブ局として動作します。
無線ID1~15がModbusのノードアドレスの1~15に対応します。
■上位書込設定
スレーブ局(形式:D3-LR4)の上位書込設定は必ず無効(OFF)にして下さい。
■入出力カード
本器は入出力カードを同一ベース上で使用できません。入出力カードを同一ベース上に実装した場合には正常に動作しませんのでご注意下さい。
■RUN接点出力と表示ランプ
●表示ランプ
・RUN表示ランプ
相手局から正常にデータを受信し、その無線回線が接続されると緑色点灯します。
相手局からのデータ受信時には赤色に点滅し、緑色点灯時にデータを受信すると、緑色と橙色が交互に点灯します。
・ERR表示ランプ
WM51-SLPまたはRS-232-Cの回線異常時に緑色点滅します。
相手局へのデータ送信時は赤色点滅し、緑色点滅時にデータを送信すると、緑色と橙色が交互に点灯します。
● RUN接点出力
通信(RS-232-C回線、無線回線)異常を検出します。
<ON条件>
・相手局(全てのスレーブ局)と正常に送受信している場合。
・WM51-SLPと正常に通信している場合。
<OFF条件>
・ スレーブ局から正常にデータを受信しない場合(1局でもスレーブ局から正常にデータを受信できない場合、マスタ局はタイムアウト設定時間後OFFとなります)。
・RS-232-Cの断線、WM51-SLPの電源が入っていない場合。