NS-8742 Rev.10
価格の改定を実施させていただくことがございます。最新価格につきましては、お問い合わせ下さい。
D3-NFL1
テレメータ D3 シリーズ
通信カード
(FL-net(OPCN-2)用、Ver.2.0対応)
主な機能と特長
●EthernetベースのコントローラレベルネットワークFL-net
(OPCN-2)対応の通信カード
●最大(4kビット+256ワード(1ワード=16ビット))を10Mbps/100Mbpsサイクリック伝送でバス接続機器が共用可能
●バス配線長さは最大500m(リピータ使用時2.5km)
●D3シリーズの入出力カードの入出力点を任意ビットまたはワードに割付可能
●ラダー・プログラミングは不要、さらにメッセージ伝送でもアクセス可能
形式:D3-NFL1①
価格
基本価格 220,000円
加算価格
・オプション仕様により加算あり。
ご注文時指定事項
・形式コード:D3-NFL1①
①は下記よりご選択ください。
(例:D3-NFL1/Q)
・オプション仕様(例:/C01)
①付加コード
◆オプション仕様
無記入
:なし
/Q
:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)
オプション仕様
◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01
:シリコーン系コーティング +1,000円
/C02
:ポリウレタン系コーティング +1,000円
/C03
:ラバーコーティング +1,000円
概要
■D3シリーズ各種入出力カードをFL-netプロトコルでアクセスするための通信カードです。
各種入出力信号の割付は、ラダーなどのプログラミングすることなく使用できます。
■D3シリーズの任意のアナログ入力、接点入力信号を周期データとして常時高速に送信します。
FL-netプロトコルを備えた最大254ノードまでのPLC(シーケンサ)やパソコンなどで、通信を意識することなくコモンメモリ(共通メモリ)へのアクセスの形で本器の最新データ値を使用することができます。
■その他の機器から送信されているアナログやデジタル周期データから任意部分を取出して、アナログ出力、接点出力信号として出力します。これらアナログ/接点入出力信号のコモンメモリ上の割付は、FL-net設定ツール(形式:R3-NFLBLD)でビット単位またはワード単位で可能です。
■本器は常時内部通信バス経由で高速に各カードをスキャンし、最新値を把握していて、FL-netからの要求には時間のかかる入出力カードとの通信が入ることなく値を返しますので高速に応答します。
■周期データとしてではなく、必要の都度、要求/応答のメッセージ伝送の形で入出力カードにアクセスすることもできます。
ご注意
・FL-netの性質上、使用するEthernetはFL-net規格適合機器の専用バスとして使われます。従って、一般的なLANの上に本器を接続したり、一般的なTCP/IP機器をFL-net上に接続することはできません。
・FL-netではUDP/IPを使用し送受信を行いますので、ISDNやADSL回線などでリモートLANを構成しても機能できません。
関連機器
・FL-net設定ツール(形式:R3-NFLBLD)は弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
機器仕様
接続方式
・FL-net:RJ-45モジュラジャック
・内部通信バス:ベース(形式:D3-BS□)へ接続
・内部電源:ベース(形式:D3-BS□)より供給
・RUN接点出力:コネクタ形ユーロ端子接続
(適用電線サイズ:0.2~2.5mm
2
、剥離長 7mm)
トグルスイッチ
・RUN:動作時
・CFG:ビルダ使用時
アイソレーション:Ethernet-内部通信バス・内部電源-RUN接点出力間
メイン/サブ切替設定:側面のディップスイッチにより設定
動作表示ランプ
・PWR:CPU・内部通信バス正常時、緑色点灯
・ERR:システム異常時、赤色点灯
・LNK:通信正常(FL-net参加)時、赤色点灯
・HER:入出力データの異常時、赤色点灯
・PER:パラメータ設定異常時、赤色点滅
・CFG:起動時 赤色高速点滅、ビルダ使用時 赤色低速点滅
・TX:データ送信時、緑色点灯
・RX:データ受信時、黄色点灯
■RUN接点出力(異常時接点開)
RUN接点:CPU・内部通信バス正常時、ON
定格負荷:100V AC 0.5A(cosφ=1)
30V DC 0.5A(抵抗負荷)
最大開閉電圧:250V AC 220V DC
最大開閉電力:62.5VA(AC) 60W(DC)
最小適用負荷:10mV DC 1mA
機械的寿命:5000万回
FL-net仕様
FL-net:Ver.2.0対応
通信規格:IEEE 802.3u
伝送種類:10BASE-T/100BASE-TX
伝送速度:10/100Mbps(Auto Negotiation機能付)
制御手順:FL-net(OPCN-2)(UDP/IP)
伝送ケーブル:10BASE-T(STPケーブル カテゴリ5)
100BASE-TX(STPケーブル カテゴリ5e)
セグメント最大長:100m
最大ノード数:254台
IPアドレス:FL-net設定ツールでIPアドレス、ネットワークアドレスを設定、変更可能
・IPアドレス:192.168.250.1(工場出荷時)
・ネットワークアドレス:255.255.255.0(工場出荷時)
サイクリックデータ量
・最大(領域1:8kビット+領域2:8kワード)/システム
(領域1:ビットデータ、領域2:ワードデータ)
・最大(領域1:4kビット+領域2:256ワード)/ノード
メッセージデータ量:最大1024バイト(1回に送信するデータ量)
性能(2kビット+2kワード/全ノード、32ノード時)
・トークン周期時間:50ms(平均1.56ms /ノード)
・メッセージ伝送時間:500ms(1:1 片方向メッセージ)
設置仕様
消費電流:140mA以下
使用温度範囲:-10~+55℃
使用湿度範囲:30~90%RH(結露しないこと)
使用周囲雰囲気:腐食性ガス、ひどい塵埃のないこと
取付:ベース(形式:D3-BS□)に取付
質量:約200g
性能
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:Ethernet-内部通信バス・内部電源-RUN接点出力間
1500V AC 1分間
供給電源-FG間(電源カードにて絶縁)
2000V AC 1分間
FL-net機能
■サイクリック伝送
・入出力カードのデジタル入力、デジタル出力、アナログ入力、アナログ出力の現在値データおよびカード情報、異常情報、データ異常情報、信号源ノード異常情報の送信
・他の機器の送信する任意ワードデータを出力カードに出力。他の機器のFL-netからの離脱時のD3-NFL1の動作を出力保持、出力クリアから選択可能
・複数機器のサイクリック・デジタル出力データを出力カードにビット単位で合成出力
■メッセージ伝送
FL-netの規定する以下の機能をサポートします。
本器はテレメータ用であるため、対応するメッセージ伝送はサーバ機能だけになります。
アプリケーションの動作環境(お客様ご用意)
●FL-net設定ツール(形式:R3-NFLBLD)
OS:Windows 7 (32bit/64bit) または Windows 10 (32bit/64bit)
ディスプレイの解像度:1024×768ドット
LAN通信カード:Ethernet接続を行う場合に必要
パネル図
伝送データ
入出力データ
■カード情報、異常情報、データ異常情報、信号源ノード異常情報
■アナログデータ(16ビットデータ長、形式:D3-SV4、YV4、DS4、YS4など)
■アナログデータ(16ビットデータ長、形式:D3-RS4、TS4など)
■アナログデータ(32ビットデータ長、形式:D3-BA32A、BC32Aなど)
■16点用接点データ(形式:D3-DA16、DC16など)
外形寸法図(単位:mm)
ブロック図・端子接続図
システム構成例