NS-8634 Rev.4
価格の改定を実施させていただくことがございます。最新価格につきましては、お問い合わせ下さい。
TR75
チャートレス記録計 TR75 シリーズ
タブレットレコーダ
(288角サイズパネルマウント形/無線LANタイプ)
主な機能と特長
●本体内部にTR30-Gシリーズのタブレットレコーダ、R30ベース、スイッチングハブユニット、2.4GHz帯、5GHz帯の無線LANユニット、電源ユニットを内蔵
●前面パネル部には市販品の画面サイズ約10~11インチのタブレットを取付けての使用が可能。またiPad(現行モデル)を実装したモデルを用意
●無線LAN経由で前面のタブレットと接続され、標準のWebブラウザでトレンド画面や各種の監視画面のモニタが可能
●288角のサイズに対応
●前面部はIP45
●TR30タブレットレコーダは高速サンプリング可能な高機能タイプを実装
●TR30タブレットレコーダに別売りの入出力カード(リモートI/O変換器R30シリーズ)を組合わせる構造で、必要な信号の種類と点数に応じて自由に選定、組合わせることが可能。入出力カードは最大6スロット実装可能。入出力カードは別売。またユニバーサル入力4点を6スロット実装したモデルを用意
●TR30タブレットレコーダに装置や設備の測定データや運転・停止の状態をSDカードに記録。記録されたデータをWebブラウザで確認。SDカードは別売
●無線LANユニットは工事設計認証取得済みで、国内電波法に基づく免許申請が不要。日本国内のみ使用が可能。またIEEE802. 11ac/n/a、IEEE802. 11n/g/bに対応した無線LANルータ
●別売の(形式:TR3EX)を接続すれば、入出力カードの種類が豊富なリモートI/O変換器R3シリーズと組合わせて使用可能
形式:TR75-G①②J-B③
価格
基本価格 385,000円
加算価格
前面パネル部あり iPadの価格については現行モデルのため、別途お問合わせ下さい。
入出力カード(R30US4を6台)実装 +390,000円
ご注文時指定事項
・形式コード:TR75-G①②J-B③
①~③は下記よりご選択下さい。
(例:TR75-G11J-B/Q)
・オプション仕様(例:/SET)
種類
G
:高機能仕様
①前面パネル部
0:なし(お客様手配)
1:あり(iPad(現行モデル)を表示部として実装、
前面パネル部ありを選択時はRoHS対象外となります)
iPadについて
・現行モデルの仕様の内容は別途お問合わせ下さい。
・弊社の保証対象外です。メーカの1年サポートがご利用できます。
・保護等級対象外です。
・RoHS対象外です。
②入出力カード
0:未実装(未使用または組合せ自由でお客様別途手配)
1:実装
(R30US4:ユニバーサル入力4点をI/Oカードスロットに6台実装)
使用国
J
:日本
供給電源
◆交流電源
B
:100V AC(許容範囲 ±10%、50/60±2Hz)
③付加コード
◆オプション仕様
無記入
:なし
/Q
:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)
オプション仕様
◆出荷時設定
/SET
:仕様伺書(図面番号:NSU-8634)通りに設定 +0円
・入出力カードの出荷時設定は仕様伺書でご指定下さい。
概要
内蔵されたTR30タブレットレコーダは、ベース(形式:R30BS)、入出力カード(リモートI/O変換器R30シリーズ)を組合わせて使用します。
■TR30タブレットレコーダユニット
・入力データの収集・記録および出力データの送信
ベース上の内部通信バスを介して入力カードのデータを収集し、内部メモリ記録およびSDカードに記録します。また、Ethernetを介してリモートI/OとModbus/TCPに接続し、リモートI/Oの入力データを収集・記録します。さらに、三菱電機シーケンサ
MELSECとSLMP接続し、シーケンサCPUのデータを収集・記録します。
あらかじめ警報レベルを設定することにより、出力カードに警報出力データを送信します。
・簡易Webサーバ
TR30ユニットがWebサーバとなり、タブレットのブラウザに収集したデータを画面表示します。また、各種設定・操作が可能です。
・内部電源
入力電源からTR30ユニットと入出力カードに必要な内部電源を作ります。
■入出力カード
内部通信バスから受信したデータを接点として出力します。また、接点の入力データやAD変換したアナログ入力値を内部通信バスに出力します(詳細は、R30の各入出力カードの仕様書参照)。
■ベース
内部電源、内部通信バスのためのプリント基板を備えたカード取付け用ベースです(詳細は、ベース(R30BS)の仕様書参照)。
■スイッチングハブユニット
外部機器との有線インタフェースを行います。
■無線LANユニット
前面パネルのタブレットと無線LANでインタフェースを行います。
■表示(タブレット)前面パネル部に画面サイズ約10~11インチのタブレットを取付け、モニタ画面として使用できます。
関連機器
・リモートI/O変換器 R30シリーズ
・コンフィギュレータソフトウェア(形式:TRGCFG(TR30ユニット用)
・コンフィギュレータソフトウェア(形式:R30CFG(入出力カード用))
・ビューワソフトウェア(形式:TRViewer)
・自動印刷ソフトウェア(形式:PRN-TR)
ソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
・SDカード
データを保存するには、SDカードが必要です。指定の形式のカードをご使用下さい。弊社からもご購入いただけます。お求めの際は弊社までお問い合わせ下さい。以下に記載のSDカード以外をご使用の場合は保証範囲外となります。
- ハギワラソリューションズ製
4GB NSD6-004GH(B21SEI
16GB NSD6-016GH(B20SEI
機器仕様
構造:パネル埋込形
保護等級:IP45
(本器をパネルに取付けたときの、パネル前面(フロントカバーを閉じているときのみ、USBコネクタキャップ使用時)に関する保護構造です。指定の方法で1台取付の場合のみ準拠します)
オプション品のiPadは除く
■接続方式
・供給電源:M4ねじ端子台接続(締付トルク1.4N・m)
推奨圧着端子:R1.25-4(日本圧着端子製造、ニチフ)
・PE:M4ねじボス端子接続(締付トルク1.4N・m)
推奨圧着端子:R1.25-4(日本圧着端子製造、ニチフ)
・Ethernet:RJ-45モジュラジャック(スイッチングハブの空きポート:3、4、5ポートを使用)(1、2ポートは内部配線で使用済み)
・R30入出力カード:ベース(形式:R30BS06)に接続
R30入出力カード接続台数:最大6台
(ただし、入出力カードの合計電流は400mA以内)
・USB給電コネクタ:USB TypeA メスコネクタ(最大1A)(保護キャップ付)
・RUN接点出力:TR30ユニットのM3ねじ2ピース端子台に接続(締付トルク:0.5N・m)
圧着端子:「適用圧着端子」の図を参照下さい。
・推奨メーカ:日本圧着端子製造、ニチフ
(スリーブ付圧着端子は使用不可)
・適用電線サイズ:0.25~0.75mm
2
端子ねじ材質:鉄にニッケルメッキ
■材質
ケース:鋼板
塗装:メラニン焼付塗装(黒色)
■タブレット取付け可能寸法と重さ
画面サイズ:約10~11インチ
サイズ寸法横×縦:245×170mm~255×180mm
厚さ:6~9㎜以下
重さ:750g以下
■RUN接点出力(TR30ユニット)
RUN接点出力:正常動作時ON(短絡)
定格負荷:250V AC 0.5A(cosφ=1)
30V DC 0.5A(抵抗負荷)
最大開閉電圧:250V AC 30V DC
最大開閉電力:250VA(AC) 30W(DC)
最小適用負荷:5V DC 10mA
機械的寿命:2000万回(300回/分)
誘導負荷を駆動する場合は接点保護とノイズ消去を行って下さい。
■適用圧着端子サイズ (M3ねじ)
個別ユニット機器仕様
■表示仕様(前面パネル部ありを指定時)
仕上げ:シルバー
容量:32GB
サイズと質量:250.6×174.1×7.5mm 490g
ディスプレイ:10.2インチ
保護等級:非防水
iPadについては現行モデルの販売となります。
詳細はメーカの資料を参照下さい。
■TR30ユニット機器仕様
カレンダ時計:年(西暦4ケタ)・月・日・曜日・時・分・秒
インタフェース仕様
・コンフィギュレータ接続コネクタ:miniUSB TypeB メスコネクタ(TR30ユニット)
・カードスロット:SDカードスロット 1スロット
ハウジング素材:難燃性灰色樹脂
状態表示ランプ:PWR、RUN、TR30 RUN、RECORD、
SD CARD、ERROR
Ethernet表示ランプ:DPX、LNK
(詳細については取扱説明書を参照下さい)
■無線LANユニット機器表示
アンテナ:内蔵
ハウジング材質:難燃性灰色樹脂
状態表示ランプ:Power/LAN、5G、2.4G
(詳細については取扱説明書を参照下さい)
■スイッチングハブユニット機器仕様
インターフェース仕様
・RJ-45空きポート数:3
ハウジング素材:スチール
電源表示ランプ:P1、P2
Ethernet表示ランプ:RJ-45コネクタ1-5
(詳細については取扱説明書を参照下さい)
■入出力カード
R30入出力カード通信周期:約1ms以下(接続台数最大時)
詳細は、R30の各入出力カードの仕様書を参照
■電源ユニット
状態表示ランプ:DC ON、DC LOW
R30入出力カード、アクセサリ
■TR30実装位置
R30ベースのPWRスロット(1番左のスロット)とCOMスロット(PWRスロットの右隣)に実装
通信仕様
■Ethernet通信仕様
通信規格:IEEE 802.3、IEEE 802.3u、IEEE 802.3x
伝送種類:10BASE-T、100BASE-TX
伝送速度:10、100Mbps
制御手順:TCP/IP、Modbus/TCP、SLMP、HTTP、FTP、
SMTP、SNTP
伝送ケーブル:10BASE-T(STPケーブルカテゴリ5)
100BASE-TX(STPケーブルカテゴリ5e)
セグメント最大長:100m
IPアドレス(工場出荷時設定)
・TR30ユニット:192.168.0.10
・無線LANユニット:192.168.0.1
■無線LAN通信仕様
通信規格:IEEE 802.11ac/n/a準拠(5GHz帯)
IEEE 802.11n/g/b準拠(2.4GHz帯)
ARIB STD-T66、ARIB STD-T71
伝送速度:433Mbps/150Mbps/54Mbps(5GHz)
300Mbps/54Mbps/11Mbps(2.4GHz)
動作モード:アクセスポイント・ルータ/子機
チャネル
・5GHz帯:19ch[W52/W53/W56]
(36、40、44、48、52、56、60、64、100、104、108、112、116、120、124、128、132、136、140Ch)
・2.4GHz帯:13ch(1-13ch)
セキュリティ:WPA/WPA2:AES、TKIP、WEP
子機接続台数:最大20台(2.4GHz帯:10台、5GHz帯10台)
IPアドレス(工場出荷時設定)
・無線LANユニット:192.168.3.1
■タブレット(前面パネル部ありを指定時)
通信方式:Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)、デュアルバンド
(2.4GHz/5GHz)、MIMO対応HT80
iPadについては現行モデルを販売予定です。
詳細は、メーカの資料を参照下さい。
設置仕様(タブレットは含みません)
消費電力
・入力カードフル実装時:45VA以下
使用温度範囲:0~35℃
保存温度範囲:-10~+60℃
使用湿度範囲:25~85%RH(結露しないこと)
使用周囲雰囲気:腐食性ガス、ひどい塵埃のないこと
取付:パネル埋込形
取付パネル材質:鋼板
質量:約5.2kg(タブレット、入出力カードを除く)
■タブレット(前面パネル部ありを指定時)
使用温度範囲:0~35℃
保存温度範囲:-20~+45℃
使用湿度範囲:5~95%(結露しないこと)
iPadについては現行モデルの販売となります。
詳細はメーカの資料を参照下さい。
R30入出力カード
■TR30ユニット
内部電源
・最大定格出力電圧/電流:21V DC/400mA
本器と組み合わせて使用するR30入出力カードは、消費電流の合計が上記電流値以下になるように使用すること
性能
カレンダ時計(電池バックアップ機能付き)
月差:2分以下(周囲温度25℃)
バックアップ時間:約2年(周囲温度25℃)
使用電池:リチウム一次電池(取外し不可)
(電池の消耗を防ぐため、電池バックアップ機能は出荷時0FF
になっています。ご使用を開始される際にONにして下さい)
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
入出力端子相互間は、R30シリーズの各種入出力カードの仕様書をご覧下さい。
耐電圧:供給電源-PE・Ethernet-各I/Oカード間
1500V AC 1分間
供給電源-USB給電ポート間 1250V AC 1分間
入出力端子-PE間および入出力端子相互間は、R30シリーズの各種入出力カードの仕様書をご覧下さい。
適合規格
日本国電波法 認証済ユニット内蔵
初期設定
パネル図
内部ユニットパネル図
端子配列
外形寸法図(単位:mm)
取付寸法図(単位:mm)
■取付パネルについて
パネル板厚:2~15
材質:鋼板
ブロック図
データ記録機能
指定した記録周期でトレンドデータ、イベントデータ、コメントデータをメモリブロックに記録し、記録周期に応じたタイミングで、SDカードに転送することが可能。
■メモリブロック数
・50ブロック
■イベントデータ
・イベント:アナログ入力の領域遷移、パルス入力の領域遷移、デジタル入力のステータス変化
・イベント検出間隔:トレンドデータサンプリング周期と同じ
・記録内容:時刻、イベント
・件数:3000件(1メモリブロックあたり)
■コメントデータ
・最大入力文字数:32文字
・記録内容:時刻、コメント
・件数:1000件(1メモリブロックあたり)
通信機能
■IP
DHCPクライアント機能をサポート。本体IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバの手動設定も可能。
■簡易Webサーバ
本器がWebサーバとなり、ブラウザを用いて遠隔より入力状態をデータ表示画面、トレンド表示画面、イベント表示画面で確認することが可能。
動作確認済み端末・ブラウザはTR30仕様書をご参照下さい。
■Modbus/TCPマスタ
R3、R7などのリモートI/Oと接続しI/Oの拡張が可能。また、離れた測定箇所のデータを一括して扱うことが可能。
●接続機器
・R3-NE1
・R5-NE1
・R6-NE1、R6-NE2
・R7Eシリーズ
・R9EWTU
・D3-NE1、D3-NE2
・D5-NE1
・72EM2-M4
・GR8-EM
・IB10W2
・WL40EW2
・DL8シリーズ
・TR3EX
・ITシリーズ
・DL30
・73VRシリーズ
■SLMPクライアント
三菱電機シーケンサMELSECのSLMP対応CPUユニットと接続し、I/Oの拡張が可能。また、離れた測定箇所のデータを一括して扱うことが可能。
●接続機器(SLMP)
・MELSEC iQ-Rシリーズ
・MELSEC iQ-Fシリーズ
・MELSEC Qシリーズ
●接続台数(スレーブ数)
コネクション数12個(Modbus/TCP、SLMPから選択)
接続するスレーブ数のコネクションを確立します。
注)コネクション数は接続機器に依存しますので、接続機器の仕様を確認して下さい。
72EM2、GR8、IB10W2、WL40EW2のコネクション数は8個のため、各機器の下位に9スレーブ以上は接続できません。
IB10W2とWL40EW2にはキャッシュ機能はないため、2台以上の子機(スレーブ)を接続する場合、通信異常が発生する可能性があります。
コネクションごとの通信が重ならないようにTR30の通信インターバル時間を長くするなど調整して下さい。
●最大入出力点数
・アナログ入力:64点
・デジタル入力:64点
・パルス入力:32点
・デジタル出力:64点
■Modbus/TCPスレーブ
SCADA等により遠隔地からの監視が可能。また、PLC等より記録の開始/停止、コメント記入、SDカード転送先フォルダ・ファイル名設定、FTP転送先フォルダ名設定などの操作も可能。
警報接点出力機能
イベント発生時に警報接点出力として指定したDOをONさせることが可能。
メール通報機能
イベント発生時及び指定した時刻にメール通報が可能。
暗号化通信(SMTP over SSL)をサポート。
メール送信完了時、指定したDOをONさせることが可能。
・通報先メールアドレス:32箇所
・イベント通報メール文章:32通
・定時通報メール文章:1通
・チャネル情報:AI、DI、PI、OI、DOから複数選択し本文に添付
・通報失敗出力:1点
FTPクライアント機能
FTPサーバ機能
FTPクライアントからSDカード内のファイルの読み出し/削除が可能。
動作検証済みFTPクライアント
・エクスプローラー
・FFFTP 5.6
演算機能
演算入力(OI)にて加減算、乗算、除算、開平、移動平均、一次遅れ、exp、常用対数、自然対数、ピークホールド(最大・最小)、アナログ積算、累乗、F値演算、逆対数、スケーリングが可能。
無線LAN機能
WPS機能に対応マルチSSID機能搭載:各帯域5個
オートチャネル機能
無線セパレータ機能
MACアドレスフィルタ機能
2.4/5GHz同時通信に対応
その他の機能
メンテナンス:
専用のコンフィギュレータソフトウェア(形式:TRGCFG(TR30-G用))を用いて、各種設定が可能。
システム構成