NS-8714 Rev.8
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D3-LT9
テレメータ D3 シリーズ
10km対応テレメータカード
(多重伝送(SIN-NET)用ツイストペア)
主な機能と特長
●ツイストペアケーブルを使用して多重伝送(形式:D3-NS2)のデータを最大10kmまで伝送可能
形式:D3-LT9-①②
価格
基本価格 165,000円
加算価格
100~120V AC電源 +11,000円
200~240V AC電源 +11,000円
24V DC電源 +11,000円
・オプション仕様により加算あり。
ご注文時指定事項
・形式コード:D3-LT9-①②
①、②は下記よりご選択ください。
(例:D3-LT9-R/Q)
・オプション仕様(例:/C01)
注)本テレメータカードは多重伝送(SIN-NET)用テレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)を同一ベースに実装することで、多重伝送用私設線用テレメータカードとして動作します。
①供給電源
N
:供給電源回路なし
◆交流電源
K3
:100~120V AC(許容範囲 85~132V AC、47~66Hz)
*
L3
:200~240V AC(許容範囲 170~264V AC、47~66Hz)
*
◆直流電源
R
:24V DC(許容範囲 ±10%、リップル含有率 10%p-p以下)
*
*、電源カード、供給電源回路付通信カードなどと併用する場合
は使用できません。また、電源の2重化時は使用できません。
②付加コード
◆オプション仕様
無記入
:なし
/Q
:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)
オプション仕様
◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01
:シリコーン系コーティング +1,000円
/C02
:ポリウレタン系コーティング +1,000円
/C03
:ラバーコーティング +1,000円
関連機器
・テレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)
・ コンフィギュレータ接続ケーブル
(形式:MCN-CONまたはCOP-US)
・コンフィギュレータソフトウェア(形式:D3CON)
コンフィギュレータソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
機器仕様
接続方式
・回線:コネクタ形ユーロ端子台
(適用電線サイズ:0.2~2.5mm
2
、剥離長 7mm)
・内部通信バス:ベース(形式:D3-BS□)に接続
・内部電源:ベース(形式:D3-BS□)より供給
・供給電源・RUN接点出力:M3ねじ2ピース端子台接続(締付トルク0.5 N・m)
推奨圧着端子:R1.25-3(日本圧着端子製造、ニチフ)
(スリーブ付圧着端子使用不可)
(適用圧着端子サイズの図を参照)
・適用電線サイズ:0.75~1.25mm
2
端子ねじ材質:鉄にニッケルメッキ
アイソレーション:回線-内部通信バス・内部電源-供給電源-RUN接点出力-FG・FG1間
マスタ/スレーブ切替設定:マスタ、スレーブを側面のディップスイッチにより設定
伝送速度設定:側面ディップスイッチにより設定
RUN表示ランプ:赤/緑2色LED
同一ベース上にテレメータインタフェースカード(形式:D3-
NS2)が実装されていて、かつ交信正常時 緑色点灯
データ受信時 赤色点滅
(ディップスイッチにて切替)
ERR表示ランプ:赤/緑2色LED
同一ベース上にテレメータインタフェースカード(形式:D3-
NS2)が実装されていない、もしくは交信異常時 緑色点灯、内部回路異常時 緑色点滅、データ送信時 赤色点滅(ディップスイッチにて切替)
■RUN接点出力
定格負荷:250V AC 0.5A(cosφ=1)
30V DC 0.5A(抵抗負荷)
最大開閉電圧:250V AC 30V DC
最大開閉電力:250VA(AC) 150W(DC)
最小適用負荷:1V DC 1mA
機械的寿命:2000万回(300回/分)
誘導負荷を駆動する場合は接点保護とノイズ消去を行って下さい。
■適用圧着端子サイズ (M3ねじ)
回線仕様
伝送ケーブル:
ツイストペアケーブル(CPEV-0.9φ)、
シールド付ツイストペアケーブル(CPEV-S 0.9φ)
(ノイズ源の多い環境や1km以上の長距離でご使用される場合、シールド付ツイストペアケーブル(CPEV-S 0.9φ)をお勧めします。)
伝送距離:
50bps時 10km以下
300bps時 8km以下
1200bps時 6km以下
4800bps時 4km以下
9600bps時 3km以下
19.2kbps時 2.5km以下
38.4kbps時 1.5km以下
送信出力:±3V以上(平衡出力)
通信方式:同期式半二重
制御手順:弊社専用プロトコル
通信速度:50bps~38.4kbps
異常検出:CRC16
設置仕様
消費電力
・交流電源:約20VA
・直流電源:約12W
消費電流(供給電源なし):100mA
出力電流(供給電源あり):20V DC 250mA(連続)
400mA(10分間)
使用温度範囲:-10~+55℃
使用湿度範囲:30~90%RH(結露しないこと)
使用周囲雰囲気:腐食性ガス、ひどい塵埃のないこと
取付:ベース(形式:D3-BS□)に取付
質量:約180g
性能
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:回線-内部通信バス・内部電源-供給電源-RUN接点出力-FG・FG1間
1500V AC 1分間
パネル図
外形寸法図(単位:mm)・端子番号図
ブロック図・端子接続図
システム構成例
解説
■SA(ステーション番号)の設定
通信を行う際、通信カード(形式:D3-NS1)のSAは相手局のD3-NS1と同じSAに設定する必要があります。
詳しくはD3-NS1取扱説明書をご覧下さい。
本器では、そのSAを有効/無効にする機能が備わっており、工場出荷時は“00”~“1F”までのSAのみ使用できる設定になっています。そのため、工場出荷時の状態でSAを“20”~“FF”の範囲で使用すると、通信することができません。
各SAの有効/無効の設定変更はD3CONにて行うことができ、最大32 局分の設定変更が可能です。
詳しくはD3CON 取扱説明書をご覧下さい。
■RUN接点出力と表示ランプ
●表示ランプ
前面のランプは、側面のディップスイッチ(SW3-1)により2種類の状態を表示します。
①回線の通信状態のみ確認したい場合(SW3-1がON)
回線の通信状態を表示します。
RUN表示ランプはデータ受信時に赤色に点滅し、ERR表示ランプはデータ送信時に赤色に点滅します。
②テレメータインタフェースカードの有無、データ送受信などの異常を確認したい場合(SW3-1がOFF)
RUN表示ランプは同一ベース上にテレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)が実装されていて、かつ相手局から正常にデータを受信すると、緑色に点灯します。
ERR表示ランプは同一ベース上にテレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)が実装されていて、かつ相手局から正常にデータを受信する場合に消灯します。
・相手局から正常にデータを受信できない。
・同一ベース上にテレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)が実装されていない。
・内部通信が正常に行えない。
上記のような場合に緑色に点灯し、内部回路異常時に緑色に点滅します。
●RUN接点出力
通信(回線)異常とテレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)の実装を検出します。
<ON条件>
同一ベース上にテレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)が実装されていて、かつ相手局から正常にデータを受信している場合。
<OFF条件>
同一ベース上にテレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)が実装されていない場合。
・マスタ局(SW3-2がON)の場合
スレーブ局から正常にデータを受信しない場合。
通信速度により、下記の時間後にOFFとなります。
通信速度50bps時:約24秒
通信速度300、1200bps時:約6秒
通信速度4800bps以上時:約4秒
・スレーブ局(SW3-2がOFF)の場合
マスタ局から正常にデータを受信しない。
未通信検出時間の約4倍の時間後(下記参照)OFFとなります。未通信検出時間は、D3CONにてスレーブ局のみ設定可能です。
通信速度50bps時:約180秒
通信速度300、1200bps時:約34秒
通信速度4800bps以上時:約12秒
注)通信中にテレメータカードをベースから取外した際は、タイミングにより相手局にてカード組合せ異常を検出後、通信異常となる場合があります。テレメータカードを再び実装すると正常に通信を開始します。性能上、問題ありません。
■伝送時間
伝送時間については、テレメータインタフェースカード(形式:D3-NS2)の仕様書または取扱説明書の「伝送時間の算出方法」をご参照下さい。